林の中の象のように。

今思うこと。

3年前

被災当日、僕は意中の女の子と映画を観に行く予定があり、待ち合わせ場所に行く途中、バスから下車した直後に地震が発生しました。

電柱が、コンクリートの塊とは思えないような動きでぐねんぐねん動いていた映像が、今でも強く記憶に残っています。

待ち合わせ場所は屋内だったのですが、状況が状況ですので屋外退避命令が出ていました。また、電話も繋がらない状態でしたので、彼女を探すのに必死でした。ちょうど雪も強くなってきており、もう大変でした。

その後は彼女宅に行き、石油ストーブの上でやかんのお湯を沸かしてインスタント食品を食べたりして、ラジオ以外に情報源の無い僕達は事の重大さを知らずにサバイバルごっこを楽しんでました。ちょうどiPhone4が出たころで、スマホブームが本格的に始まった頃だったと思います。ワンセグ(もう死語ですね)が使えないので、テレビを見る手段がありませんでした。

やっと電話が繋がり、お父さんが車で迎えに来てくれました。その帰路、車中の小さなテレビで観た映像は本当に衝撃的でした。コンビナートかなんかが燃えてる映像だったと思いますが、なんだこれ映画じゃん、といった感じで、実際に起きていることだとは信じられませんでした。

 

震災の凄惨さはもちろんですが、あの時地震が起きていなかったら僕と彼女の関係はどうなっていたのだろうか、とか、僕にとっては特別な思い出として強く記憶に残っている1日です。